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農家からの手紙19

 朝、ハウスの中でトマトの苗を植えていると、日が登り、暑くなってきたので、換気窓を開けると、セイタカアワダチソウの枯枝にヒバリがとまっていました。よく見ると口にワラをくわえており、巣作りをしていることが想像されました。
 ヒバリがどこにどんな巣を作るかは知りませんが、他の野鳥の巣は冬になると、あちこちの落葉樹で見かけます。野鳥の巣はどれも、木の枝にちょこっと引っかけたように作っていますが、その作りは精巧で、しかも強風に飛ばされることなく、翌年も充分に使える程しっかりと作られています。
 野鳥は誰に教えられることもなく、また持ってくるワラや木の枝もバラバラで規格もなく編み上げています。その上、木の枝の据え付けも、釘を打つこともなく、針金で縛るわけでもなく、見事に取り付けています。もちろん道具は一切使わず、手もなく、口バシだけしか使いません。
 野鳥の巣を見ていると、小さな巣にどれだけの智慧が隠されているのか…。
 
 自然とはいかに巧みであるか、また完璧であるかを実感します。

Posted on 2012-04-04 | Posted in BlogComments Closed